[カウンター]


がらくたといったら言い過ぎだろうか、

雑然としか表現のしようがない店の中を

ぬうように奥に進むと、

そこに少年が座っているカウンターがある。


「狭いでしょう? モノが多すぎるのかな・・・」


少年が書物から顔を上げ、苦笑いをした。


「あ、よかったら、そこ、掛けて下さい」


小さな丸イスを勧めてくれた。



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