コ ト の ハ




2222キリ番ゲット 尚子さんへのプレゼント


+ 玉響・たまゆら +


暑き砂の街のカルナバル

遠くたなびく異国の弦の調べ


薄布を纏った美しき踊り子の舞い

白き仮面に隠された 紅き血の涙


我に災いあれ! 少女は天に叫び

我が肉を喰らえ! 生け贄は神に訴える


雨の無い街のカルナバル

安らかな眠りのための宴


Aug. 29 2001




+ 楽 園 +


薄布越しに垣間見た エデンの園

喜びの楽園 享楽の箱庭


アダムは惰眠を貪り イヴは快楽に耽り

鳥たちは歌い 獣たちは謳う


幸いなるかな 堕落の園

人の希望が死に絶えたパラダイス





+      +


煙草の煙のように

消えてしまえばいい


Aug. 27 2001




+      +


待つことを 楽しめるのは

きっと 幸せな人だね


Aug. 25 2001




+ 風 景 +


お日さまが とてもつよく輝いていました

お空が とてもたかく 澄んでいました

飛行機雲が 白く長く伸びていきます

蝉の声だけは

なぜか どこからも 聞こえてきませんでした


Aug. 23 2001




+ 嵐 +


吹きすさぶ烈風!
叩きつける豪雨!

無明の暗夜 深き闇の咆吼!

闇! 闇! 闇!!

すべてを吹き飛ばすがいい!
すべてを壊し尽くすがいい!

どうしようもない 破壊の衝動
僕の中の嵐





+      +


嵐の後の空ってさ

なんであんなに澄んでるんだろうね


Aug. 22 2001




+ 銀嶺 +


白銀に埋め尽くされた死の世界

荒涼たる 美しき原野

生をかたくなに拒む 凝結

再生を許さない 停止

静寂

そして あたたかい 闇





+ 生きた証 +


忘れられた爪痕

刻み込んだ歴史

取り残された記憶

そして ほんのすこしの骨





+      +


せめて夢で あなたに逢いたいと思うけれど

あなたの面影が どうしても思い出せません


Aug. 19 2001




+ 異 界 +


肌を裂く烈風 縹渺と神韻を奏で

峨々たる峻峰に 雲海茫漠と鎮まる

洛日の霊光を浴びて そは暁瞬の画布となる

荒涼たる大地 神々の黄昏





+      +


俺をからかってるのか?

それとも本気なのか?

まずそれを教えてくれよ





+ のんだくれから一言 +


アルコールで癒やされる渇きは

ほんとの渇きではないらしい





+      +


向日葵を見るたび

なぜかあなたを思い出してしまいます


Aug. 18 2001




+      +


たとえば この世界で
僕のこの想いが 罪深いモノであるというのなら
僕は喜んで 罪人になろう

たとえば この世界で
僕のこの行為が 罪深いモノであるというのなら
僕は喜んで その罰を受けよう

この美しい花を手折ることが
この甘い果実に口づけることが

神が定めた罪であるというのなら

僕は神を呪い
その同じ言葉で あなたを祝福しよう

神は 僕を罰するがいい

僕を地獄に堕とすがいい


Aug. 17 2001




+ 錬金術 +


今日は一日中 あなたのコトを考えていました

おかげで何一つ 僕は産み出すことができませんでした





+ 淫乱女から一言 +


殺人者と芸能リポーターってさ

どっちが罪深い存在だろうね?


Aug. 14 2001




+ 「寂しさ」と「孤独」に関する考察 +


たとえば荒野 砂まじりの風が吹き抜ける廃墟

泉は涸れ 緑は枯れ

子供たちの声さえも 死に絶えた街


たとえば交差点 祝日の幸せに溢れる街角

女は笑い 子供は謳い

その中で 取り残されたように1人立つ あなた





+      +


こんなに あなたのことを 考えているのに

結局今日も ひとつも言葉にすることが できませんでした





+ 「嘘つき」から一言 +


僕の言葉は 

すべてが嘘ですよ


Aug. 13 2001




+      +


「永遠」という 言葉の意味を 忘れたときから

僕はただの 墓守になりました





+ 鏡 +


あなたの何を怖れていたのでしょう?

あなたの何を解っていたのでしょう?


僕が見ていたと思っていたものは

あなたの姿ではなかったのですね


僕が知っていると思っていたものは

あなたの心ではなかったのですね


僕はあなたという鏡に映った

自分の姿に脅えていたたけだったのですね





+ 「怠け者」から一言 +


戦えよ


Aug. 12 2001




+ 帰郷 +


白き雲縦に伸び 晴天どこまでも高く

蝉の声かしましく 深緑目に痛し

涼風不意に来たりて 我が心を潤す

振り返り見ゆるは 懐かしき甍





+ 「賢者」から一言 +


努力を徒労に終わらせないコツは

機を見て動くことだよ





+      +


お願いがあります

僕と過ごす ほんの少しの時間だけでいい

あなたの中から

そいつを追い出してもらえませんか?





+ 「哲学者」から一言 +


簡単なことさ

アルコールに酔いたきゃ

胃袋を空にしておけば良い





+ 呪い +


この右手の剣で あなたを刺し貫いたら

僕はあなたの呪縛から 逃げることが出来るでしょうか?


あなたに繋がれた この鎖を断ち切ったら

僕はあなたの魅了から 醒めることができるでしょうか?


あなたはなぜそんなにも 落ち着いていられるのですか?

あなたはなぜいっこうに 逃れようとしないのですか?


あなたにとって それこそが 最期の魔法なのですか?

そうして 僕を永遠に 縛るつもりなのですか?





+      +


あなたに逢えなくなって ずいぶん時間が経ってしまいました

あなたにとても 逢いたいと思いますが

逢わない方が幸せなのかな、とも 僕は思うのです

  僕の知らないあなたに逢うのが

僕はかなり怖いのです





+      +


とても綺麗な詩を読んで 少し泣きそうになりました

そうして僕はまた少し 自分が嫌いになりました





+      +


あなたの中に僕の場所を創ってくれとは言いません

たまに僕のところに 手ぶらで遊びに来てくれれば

それだけで 僕は十分幸せです





+ 駆け引き +


真剣を遣って 斬り結んではいるけれど

あなたも僕も ぜんぜん本気ではないようですね

どうします?

ここらで一度 命を懸けて 一太刀振るってみませんか?





+ 闇色の翼 +


僕が背負うのは 蝙蝠の翼

忌み嫌われる 闇色の翼


懸命にはばたいても 高みには昇れず

天使の翼の仲間にもなれず


さりとて飛ぶことを 捨てることもできず


僕はもがく

僕はあがく


夕闇の中を その無様な翼で

高みを目指し その醜い翼で


Aug. 11 2001




+ 「小僧」から一言 +


奇跡は起こるモンじゃねぇ

起こすモンだ





+ スプリンター +


1秒を 100の破片に切り分けて

そんな小さなものの 大小を競う


妥協を決して許さない その求道精神

人生の総てを燃焼させる そのストイックさ


あなたの躍動は 野生獣の美

あなたの咆吼は 魂の鳴動


あなたのその美しさは

見る者すべての魂を奪う





+ 依存 +


この「孤り」を癒やしてくれ

この「空虚」を埋めてくれ

ほら また月がのぼっちまった


この「寂しさ」を紛らわせてくれ

この「虚脱感」を消してくれ

ありゃ また夜があけちまった


薬が! 煙草が! 酒が! SEXが!

俺を助けてくれるってのかい?


催眠が! 洗脳が! 同化が! 宗教が!

俺を救ってくれるってのかい?


逃げ出したいんじゃないんだ ほっといてくれよ

忘れたいんじゃないんだ 解放してくれよ


いまの俺なら 死神にだってキスしちまうぜ





+ 声 +


君の声を運んでくれる この機械がなくなったら

僕は はたして 生きていられるだろうか・・・?


Aug. 10 2001




+ シアワセの牢獄 +


大地のような暖かさ

その揺るぎない包容力で あなたを包もう

大気のような存在感

その圧倒的な優しさで あなたを包もう


あなたは 楽しむためだけに産まれてきた妖精

幸せであることだけが あなたの義務


あなたはその世界で すべての幸せを手にすればいい

僕はあなたを 決してその檻から出さない





+ 「皮肉屋」から一言 +


慈愛も結構だがね

自愛も必要さね





+ 強化ガラス +


それはどんなに拳を叩きつけても決して割れない

けれどもそれは ほんの些細なことで粉々に砕ける





+      +


美しいものを見るのは 大好きです

ただそれに触るのは 苦手です

近づくだけでも 気後れです

己の醜さを 思い知らされるのです





+ 残 躯 +


愁雨嫋々 ただ盃を重ね

疲れ切った身体を その酔いに任す

甦りくるは つまらない思い出

ただ吸い殻の増えゆくのみ





+      +


僕のことを待っているかもしれない あなたを思うと

僕は とても せつない気持ちになります


Aug. 9 2001




+ 自戒 ・ 1 +


バレるような嘘なら 吐いてはいけない

醒めるような魔法なら かけてはいけない


僕の手が あの高みに架かる虹を掴むことができたとしても

僕の手は あなたをすくい上げることはできないのだから


たとえ あなたが奈落へ堕ちながら 叫び続けていようとも

あなたは 本当は そこに留まっているだけなのだから





+ 「淋しがり屋」から一言 +


あなたに他意がないことくらいは

僕も知っているケドね・・・・





+ 純粋−子供であること− +


もう勘弁してくれよ

あんたの瞳は澄み過ぎて

あんたの眼差しはまっすぐ過ぎて

俺にはかなり痛いんだ





+ 「 ・・・・・・ 」 +


たとえばあなたが 僕のクチビルに

すこしだけ その吐息をくれたら


僕はそれだけで このさきずっと

弛むことなく 進んでゆける気がするよ


この世界の果てまで

この水平線の彼方まで





+ 自戒 ・ 2 +


演じることに 疲れた役者は

舞台から降りるがいい

満場の拍手で迎えられるだろう

去り際のわからない芸人の末路は

惨めなものとなるだろう





+ ホントウのアイ +


あなたを愛している僕は

笑っているあなたと同じくらい

泣いているあなたが好きなのです





+ 真・偽 +


嘘で いいのではないか

虚言しか ないのではないか


嘘のない 「真実の言葉」で

誰があなたを 救えるというのか


この現実に いかなる「優しさ」で

立ち向かえというのか





+     +


焦る必要なんてないさ

風向きなんてものは

ほっておいたって変わるんだ


Aug. 8 2001




+ その「せつなさ」と世界の果て +


雷雨落つ戦場に
死に絶えた「やさしさ」

朽ち枯れた大樹と
朽ち果てた骸

突き破られた抜け殻
伸びやかに広げられた翼

死と再生のイマージュ
新たなる「つよさ」の誕生





+ パントマイム +


今日久しぶりに 僕に会いました

彼はすこし疲れた顔をして いつものように笑っていました

「いい加減に休めよ」と 僕が言うと

「大きなお世話だ、バカ」と 彼は言いました


Aug. 7 2001



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