汚れたくらいで 見る目が変わるとでも思ってるの?
侮っちゃいけない
+ 引き算 +
自己満足でない「満足」は どこにもないから
どこまでも欲望を満たせばいい
退屈でない「日常」は どこにもないから
どこまでも刺激を求めればいい
「心が満たされる」ことだけが 人の幸福であるのなら
あなたの理論は「完璧」 どこにも抜かりはない
「幸福に生きる」ことだけが 人生の目的であるのなら
あなたの理想は「絶対」 どこにも間違いはない
なぜなら 人は死ぬからね
そのちっぽけな命に どれだけの価値を置くかだね
+ 「牧師」から一言 +
「キレイゴト」じゃ 誰も救えないとでも思ってるんだろ?
でもな
「キレイゴト」でしか 魂は救えないんだぜ
+ +
見抜けてないとでも 思ってたのかい?
+ +
「悪」は 「神」のように荘厳でなければならない
「犯罪」は 「魔術」のように華麗でなければならない
+ +
あなたの退屈を慰めるために 歌を唄おう
あなたの退屈を慰めるために 詩を贈ろう
あなたの退屈を慰めるために 道化になろう
あなたの退屈を慰めるために 物語を語ろう
あなたの退屈を慰めるために 愛撫をしよう
あなたの退屈を慰めるために 僕は消えよう
+ 「殺し屋」から一言 +
「影」と「闇」は違うってことさ
+ +
あなたがどんなに美しいかなんて
あなたがどんなに魅力的かなんて
俺には関係ないから・・・ね
+ <今日の短歌> +
遠き日に 心の紙に焼き付けた 褪せることない セピアの写真
海原に 乱反射する光線を 願い掛けつつ 見つめ続ける
結局は 裏も表も同じコト 歪みも捻れも メビウスの輪も
+ +
ヤキモチ妬いてもらえるウチが 華じゃない
+ +
残り香のように 微かな馴れ合いが良い
昼と夜の顔は ギャップがあればなお良い
「不実」を装うのは歓迎する
「誠実」を装われると迷惑する
「素」がそれだと 言うこと無い
「裏」を持ちたいなら スマートに頼む
+ +
浜風に手を取られ あなたは歩き出す
浄闇に包まれた松の林は 虫さえも死んだように眠っている
潮騒に足を取られ あなたは立ち止まる
永遠に続く波の営みが 疲れ果てたと悲鳴を上げている
海鳥に頬を寄せ あなたは耳を澄ます
白み始めた晩夏の空に 神が立ち去る足音だけがこだまする
来光に目を細め あなたは手を翳す
海原に描かれた光の路は 荘厳というには派手すぎる
+ +
たまに泣き言が聞けると 嬉しかったりする
頻繁にもたれかかられると 邪魔でしかない
+ +
過ちの数を競うゲームを 嬉々として続けているあなたの危うさは
それなりに刺激的だけれど ただそれだけのことだったりする
+ +
別に寂しくもなければ 哀しくもない
ただ振り出しに戻っただけさ
+ 原 爆 +
熱に浮かされたような脳味噌で 都合の良い情報だけを選択し
軍国主義の名を借りて 神主をゼネラルにしたりして
どれだけの血が流れても 狂人のように不感症
感覚さえも麻痺してる 酒より悪い大衆の麻薬
眠りを覚ます熱線が 何万の御霊を蒸発させ
真夏の瓦礫に降る死の雪と共に 狂気の時代は終わりを告げた
+ +
30年後の夢を見て 10年後の為の施策をし
100年後まで名を残す ホントの政治家がいたならば
負けるしかない戦争は 恥ずかしくってできやしない