歪んだ螺旋


アナタへ




+ アナタへ +

こんな虚言は僕にとっては
なんでもないことなのです

だから僕にとって この言葉たちは
まったく価値がないのです

それでも僕が 綴るのを止めないのは

アナタにとって価値があるかもしれないという思い上がりを

僕が捨て切れていないだけのことなのです





+ 煙草 +

ずいぶんとたくさんの人に

嫌われてしまったね

でも アナタのことを好きな人は

アナタがどんなに優しいか

ちゃんと知っているよ





+ 雲行き +

アナタの過去にも

僕の遠い未来にも

それほど僕は興味がないんだ

ただちょっと 明日の天気が知りたかっただけさ





+ 刹那 +

僕が数秒にも感じたその「刹那」は

僕からすべてのものを奪い

アナタからたくさんのものを掠め

そして あの人の時間を止めた

その「刹那」を 僕は数秒にも感じた





+ 色-si-ki- +

アナタも知っているハズだよ

この青い空のどこを探しても

青いものなど

なにひとつありはしないんだ




+ 色-i-ro- +

透明なもので満たされた空が

あんなにも美しく色をつけることができるのは

きっと虹の近くにいる人からの

疲れたアナタへのご褒美なんだよ





+ 想い +

頑張らないでねって アナタは笑うけど

そうもいかないと 僕は思うんだ

アナタの涙が僕の汗より たくさん流れていることを

僕は知っているからね





+ 微笑 +

走り続けることができないことは 知っていたけれど

倒れるまでは 走り続けると決めたから

走ることを止めなかった自分を 僕は誇りに思う

アナタは 道なかばで倒れた僕を見て

何の価値もないと笑うだろうか?





+ 殉難 +

アナタのイデアを その深い海の底から引きずり出して

光にさらしたいとは 僕は思いません

ただ僕は その深い海に沈んで

呼吸を忘れて たゆとおていたいだけなのです





+ 嫉妬 +

あいつを笑顔にしたいと

真剣になるアナタは滑稽だね

そんなことに気づかないアナタを見ると

僕はとても妬ましくなるよ





+ 無言 +

アナタは知らないかもしれないけれど

アナタを好きでいたこともあったんだよ





+ アナタへ +

この世界が終わるまで アナタのそばにいるから

次の世界に進んだら 僕のことは忘れるんだよ

2001.8.8



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