だから僕にとって この言葉たちは
まったく価値がないのです
それでも僕が 綴るのを止めないのは
アナタにとって価値があるかもしれないという思い上がりを
僕が捨て切れていないだけのことなのです
嫌われてしまったね
でも アナタのことを好きな人は
アナタがどんなに優しいか
ちゃんと知っているよ
僕の遠い未来にも
それほど僕は興味がないんだ
ただちょっと 明日の天気が知りたかっただけさ
僕からすべてのものを奪い
アナタからたくさんのものを掠め
そして あの人の時間を止めた
その「刹那」を 僕は数秒にも感じた
この青い空のどこを探しても
青いものなど
なにひとつありはしないんだ
あんなにも美しく色をつけることができるのは
きっと虹の近くにいる人からの
疲れたアナタへのご褒美なんだよ
そうもいかないと 僕は思うんだ
アナタの涙が僕の汗より たくさん流れていることを
僕は知っているからね
倒れるまでは 走り続けると決めたから
走ることを止めなかった自分を 僕は誇りに思う
アナタは 道なかばで倒れた僕を見て
何の価値もないと笑うだろうか?
光にさらしたいとは 僕は思いません
ただ僕は その深い海に沈んで
呼吸を忘れて たゆとおていたいだけなのです
真剣になるアナタは滑稽だね
そんなことに気づかないアナタを見ると
僕はとても妬ましくなるよ
アナタを好きでいたこともあったんだよ
次の世界に進んだら 僕のことは忘れるんだよ