「このランプにはね・・・」 少年は得意そうに話し始めた。
「枕元にこのランプを置いて、火を灯して眠ると 望んだままの夢が見られるという言い伝えがあるんですよ。 信じる信じないは・・・まぁ、お客さんの勝手ですけどね。 あぁ、そうだ。 確かこのランプについて書かれた本が どっかにあったハズだぞ・・・ えーっと、あ、これこれ。 良かったら読んでみます?」 「深淵」と刺繍された皮の本を薦められた。
望んだままの夢が見られるという言い伝えがあるんですよ。
信じる信じないは・・・まぁ、お客さんの勝手ですけどね。
あぁ、そうだ。
確かこのランプについて書かれた本が
どっかにあったハズだぞ・・・
えーっと、あ、これこれ。
良かったら読んでみます?」
「深淵」を手に取る
飾り棚から離れる